胃腸科

yoshiki

5万件以上の検査実績を持つ内視鏡専門医としての経験と技術で、「安全に」「できるだけ辛くない」「できるだけ痛くない」そして「少しでも早期に小さな病変を見つけたい」という思いで、内視鏡検査を軸に、しっかりとした診断・治療に結びつけて行きます。

一般的に胃カメラ検査と呼ばれますが、正確には喉から食道、胃、十二指腸まで全てを観察するため、
医学的には上部消化管内視鏡検査といいます。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)

診断可能疾患

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胃がん

胃癌は当院では1000例に10例程度発見されます。異型度・分化度(癌の種類・性質)にもよりますが、早期で発見できれば内科的に内視鏡切除可能で、実際に当院でも8割の症例は内視鏡切除で完治しております。
少し進行していても進行癌早期ならば、開腹せず外科的の腹腔鏡切除が可能で、入院も短期間で済みます。完全な進行癌は外科開腹切除となりますが、年々減少傾向にあります。むしろ自覚症状は以前からあったのに、とことん我慢してから来院され、転移で外科切除不能となる例が増えています。少しでも早期に発見することが何よりも重要です。

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咽頭がん・食道がん

胃がんよりも頻度は低いですが、喫煙・飲酒される方はリスクが高い癌です。当院では1000例に一例程度見つかります。扁平上皮の癌化が主で、従来はヨードの液を散布しなければ通常の観察では早期発見が困難でした。当院で使用している内視鏡装置は、BLIやNBIと言った特殊光観察が可能なため、早期発見しやすくなりました。食道がんは内視鏡切除で治癒可能な早期がんの時期が限られるため、早く小さく発見する必要があります。

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慢性胃炎

ずっと治らない胃炎があることを慢性胃炎と呼んでいました。ピロリ菌の発見以前は、原因不明な慢性の胃炎があり、胃の老化かと思われており、慢性胃炎と呼ばれていたのです。 今では自己免疫性胃炎など一部特殊な胃炎を除いて、慢性胃炎はピロリ菌の持続感染症であることがわかっており、除菌によって治癒します。 除菌後にも胃炎の跡は残りますが、慢性胃炎自体は治癒し無くなりますので、除菌後の方は慢性胃炎の治療薬である一般の市販胃薬は効かなくなります。 慢性胃炎は、正確にはヘリコバクターピロリ感染症と呼ぶべきで、慢性胃炎という言葉自体が、死語となりつつあります。

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急性胃炎

普段胃炎はないが、急に胃炎となった状態を急性胃炎と呼びます。一番多いものは、感染性胃腸炎で、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスや食中毒菌などの細菌によるものです。その他、濃度の高いアルコールや酢、刺激物、薬物誤嚥による直接的障害、痛み止めなどのお薬の副作用による間接的障害があります。

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自己免疫性胃炎

A型胃炎とも呼ばれる自己免疫性胃炎は、膠原病などの自己免疫性疾患の1つです。胃の抗胃壁細胞抗体や抗内因子抗体が出来て、自分の胃粘膜を攻撃してしまい、胃粘膜の萎縮を引き起こす病気です。内視鏡検査では胃の真ん中の体部から始まる萎縮性胃炎で特徴的です。まれに胃がんやカルチノイドという病気が起こると言われています。症状は胃酸が減り消化が悪くなる位ですが、将来ビタミンB12の吸収不良となり、大球性貧血という特殊な形の貧血を呈することがあります。その際は注射による定期補給を行います。

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ピロリ菌感染による慢性胃炎や胃潰瘍

ピロリ菌の除菌後判定について

 ピロリ菌の除菌後判定は、最低でも除菌4週後といわれていますが、偽陰性が出やすいため、正確を期すならば3ヶ月後以降が望ましく、内視鏡検査による判定を併用することが望ましいのです。そのため当院では胃潰瘍・十二指腸潰瘍があれば治療3ヶ月後の内視鏡検査と共に、なければ、実際には1年後の内視鏡検査時に除菌後判定を行います。実際に除菌後1年、2年以内に早期胃癌が発見されることが多く、B・C・D群共に除菌1年後は必ず、可能なら除菌2年後、以降はリスクに応じて間隔を空けていただくのが当院推奨です。 除菌をしたらもう胃癌にならなくなると勘違いされている方が大変多く、二度と内視鏡検査を受けられない方が多いため、一生涯胃癌のリスクが残ります。胃癌リスクが判定できるのは、あくまで初回の除菌前のみです。除菌後は必ず内視鏡検査、最低でもバリウム検査によるフォローを行わなければなりません。

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NSAID’s潰瘍

NSAID’sとは、非ステロイド系消炎鎮痛薬の総称で、ボルタレンやロキソニンが有名です。非ステロイド系消炎鎮痛薬で遺伝子的に潰瘍の出来やすい方がおられ、その様な体質の方は、基本的に非ステロイド系消炎鎮痛薬は禁忌で飲んではいけません。しかしどうしても飲まなければならない方は、PPIやP-CABと言った大変強い制酸剤を併用しなければなりません。整形外科などでよく出されるレバミピドはNSAID’s潰瘍には全く無効です。

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胃下垂

 バリウム検査用語で、バリウムの重さで骨盤内部まで胃が下がる状態を所見として胃下垂と呼んでいましたが、単純に腹筋が弱く胃が下がっているだけの事ですので、現在では病気とは見なしません。ほぼ死語です。

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胃腺腫

胃腺腫は内視鏡上、白色調の平坦な隆起が特徴的です。胃腺腫の多くは生検検査でGroup 3の良性です。多くは小腸型の形質で大人しいのですが、胃型の形質のものは癌化しやすく、内視鏡切除をお勧めします。小腸型形質のものも、長い年月を掛けて癌化するものもあり、比較的大きなもの(20mm以上)や、増大傾向が強いもの、発赤を有するもの、陥凹を伴ったりするものは内視鏡治療を行うことがあります。もちろん良性と言っても前癌状態ですので、経過観察では心配で治療を望まれる方は、小さくても内視鏡切除の相対適応となります。

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カルチノイド

10万人当たり約2人程の比較的まれで、緩徐に増殖する悪性上皮性腫瘍の特殊型です。
内視鏡検査では、粘膜下の白色、黄色、の堅い小結節として特徴的です。
カルチノイドは消化管のなかでは直腸に発生することが最も多く、胃、十二指腸と続きます。
カルチノイドは古い呼称で、神経内分泌腫瘍(NET)の一種です。今でも俗称として使われることがあります。
生検検査を行った組織を病理検査で特殊染色し、分類されます。
 胃のカルチノイドは、7~8割はNET G1型で、転移が少なく1cm以下では内視鏡切除されることが多く、予後は極めて良好です。
 また大きさや細胞分裂の状態や転移の有無なども加味して診断治療されますので、一括りに説明することは出来ません。主治医とご相談下さい。

  • 逆流性食道炎
  • アレルギー性胃炎
  • アミロイドーシス
  • 粘膜下腫瘍
  • MALTリンパ腫、十二指腸がん
  • その他、上部消化管の疾患
  • アニサキスなどの異物除去

ピロリ菌検査

当院ではピロリ菌検査は、【尿素呼気テスト】によって行います。
高砂市による胃癌リスク健診以外のピロリ菌検査は、保険上、胃カメラ検査後のみ受けていただけます。

結果はお帰りになるまでにわかります。

高砂市の胃がんリスク検診

胃

高砂市等で行われている胃癌リスク健診(通称ABC健診)は、ピロリ菌の除菌前であれば、採血を受けるだけでその人の一生涯の胃癌リスクが診断できます。(高砂市ホームページ がん検診等のご案内) 

胃がんは症状が出てからでは早期発見できません。日頃からしっかり健診を受けておくことが重要です。

検査結果と診断
A群ピロリ菌無し。慢性胃炎無し。
胃がん家系さえなければほぼ胃癌のリスクはありません。
A’群A群とB群、E群が混在。内視鏡検査によりどの群であるかを鑑別します。※他市ではA’群はB群に入れられているため、混乱が生じております。
B群胃がん低リスク群。ピロリ菌がいますので、内視鏡検査を行った後に要除菌。最低3年ごとの内視鏡検査が必要。
C群胃がん低リスク群。ピロリ菌がいますので、内視鏡検査を行った後に要除菌最低3年ごとの内視鏡検査が必要。
D群胃がん高リスク群。胃炎により胃粘膜が荒廃し、ピロリ菌が既に住めなくなっていますので、除菌は必要ありません。
発がんリスクが高いので、毎年の内視鏡検査が必要。
E群ピロリ菌の除菌歴があるのに、間違って胃癌リスク検診を受けてしまった方で、胃癌のリスクを出すことは不可能な方です。

胃癌リスク健診は簡単に採血で行えますが、一生に一度限りです。

初回の結果が一生涯の胃癌リスクであるとお考え下さい。 


食道癌は比較的まれな疾患ではありますが、喫煙期間と飲酒量で発がんリスクが変わってきます。どちらかの嗜好がある方は3年に1回、両方とも嗜好される方は1〜2年に1回の検査をお勧めします。

一般的に大腸カメラ検査と呼ばれますが、正確には小腸回盲部、盲腸、結腸、直腸を検査するため、医学的には下部消化管内視鏡検査といいます。

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ検査)

診断可能疾患

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大腸癌
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大腸ポリープ(過形成性・腺腫性・過誤腫性・炎症性など)
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粘膜下腫瘍

 ほとんどの場合は無症状で、バリウム検査や胃カメラで偶然に見つかります。
 胃の粘膜の下(粘膜下層・粘膜筋板・筋層)にある様々な種類の細胞で腫瘍化したものを総称して粘膜下腫瘍と呼びます。 

「脂肪腫」「筋腫」「迷入膵」「リンパ管腫瘍」「神経鞘腫」などの良性のものから、「胃消化管間質腫瘍 (GIST)」「悪性リンパ腫」「筋肉腫」など悪性のものまで様々です。
 覆っている粘膜が薄いものや、一部に顔を出しているものは生検で組織を得られるものがあり、鑑別可能なものもありますが、小さいうちは生検出来ないものが多く、鑑別は困難です。

 一般には、大きさが2cm以下の場合には年1回程度の内視鏡検査で定期的な観察を行い、大きくなる傾向があれば悪性の可能性があり、超音波内視鏡検査など、特殊な検査を受けていただきます。
 治療の必要のないものから、手術切除や化学療法が必要なものまであります。

粘膜下腫瘍の多くは良性ですが、実際には良性から悪性まで幅広くあり、治療が必要かどうか、治療が必要な場合はどんな治療を行うのか、施行医もしくは主治医から納得のいくまで十分に説明を受けてください。

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カルチノイド

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腸炎(腸結核、アメーバ赤痢、感染性大腸炎、潰瘍性大腸炎、虚血性腸炎、クローン病、粘膜脱症候群、コラーゲン性大腸炎、NSAID’s潰瘍など
日帰り手術

【当院での内視鏡切除手術】

  • 小さな早期大腸がんやポリープであれば、入院無く検査時に当院でそのまま切除することもできます。
  • 切除後は運動制限や飲酒制限、場合によっては自宅安静をさせていただきます。
診察室だより

検診はとても大切です

大腸内視鏡検査は胃内視鏡検査と違い、屈曲やヒダが多く、カメラで見ることの困難な死角が多いため、ベテランでも2〜3割くらいの小病変は見逃すと言われています。

丁寧に検査を行いますが、一度の検査では見落としも否定できません。

実際に進行癌があった事例が何度かありました。
大腸がん健診で1つでも便潜血陽性であったら必ず精密検査を受けないといけません(痔だったから等の理由を付けて、もう一度便潜血検査をして済ませてしまうという、誤った事例があります)

大腸内視鏡検査後も、毎年便潜血検査による大腸癌検診はお受け下さい。

主に、胆嚢や、肝臓、腎臓、脾臓、膵臓のような実質(固形)臓器の検査で用います。

腹部超音波検査(腹部エコー)

診断可能疾患

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肝内結石、胆石、総胆管結石、腎結石、尿管結石、膵石など

結石などは腹部超音波検査でも確定診断できますが、超音波検査の主な目的は、疾患の拾い上げ検査であって、採血やCT、造影CT検査やMRI検査、場合によっては組織検査などで裏付けを取り、併せて確定診断となります。

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脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変、肝血管腫、肝腫瘍、肝臓癌 肝嚢胞

これらの症状は、コントラストの違いとして描出されます。ドップラー法を用いれば、血流もわかります。

Q
胆嚢炎、胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋腫症、胆泥、胆砂、胆嚢癌
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腎嚢胞、腎臓癌、膵炎、胸水、腹水、腹部大動脈瘤、副腎腫瘍

膵臓は最深部臓器であり、胃内に食物が残っていたり、ガスがあったり、特に肥満があれば、超音波が届きにくく、やや苦手とする臓器です

超音波検査の精度について

超音波検査前に診察をして、痛みや黄疸などの症状を知っていて、膵炎や胆嚢炎、胆石、腎結石などを疑っていたり、採血検査でウイルス性肝炎や、肝機能異常などがわかっていて、先に疑わしい疾患が想定されていて、それを診断しようという目的意識があれば、術者がその臓器をより詳しく検査できるため、超音波検査の精度はぐんと上がります。人間ドックのように無目的に全体をスクリーニングする検査では、精度は落ちます。

  • 技術的要素(術者の主観による判断と超音波プローブの当て方など)が必要ですので、誰が行っても同じ結果の得られる検査ではありません。
  • 超音波プローブを強く当てすぎない限りは、ほとんど痛みも無く、人体に悪影響を及ぼさず、非常に有用で安全な検査です。
  • 術者の目的や経験や技量で全く診断精度が変わってしまう検査でもあります。 
  • 胃や腸のような消化管も進行癌で大きな塊になった時や大きな粘膜下腫瘍、虫垂炎時の腫脹があると見えることがありますが、基本的には管腔内にあるガスに弱いため、管腔臓器は得意としません。

診療時間
8:30〜12:00
15:30〜18:30
休診日:木曜/土曜午後・日曜・祝日
◆受付は5分前に終了致します。 
医療法人社団 鹿岳胃腸科・内科

住 所:〒676-0078 
兵庫県高砂市伊保1−4−27
電 話:079-447-3551

駐車場10台完備

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