消化器科

増加傾向にある『大腸がん』

yoshiki

【当院における大腸カメラ検査の集計】

令和3年の当院における下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の集計を行いました。

 下部内視鏡検査は増加傾向にあり、321件でした。

 下部内視鏡検査を行った321件のうち、大腸がんは20名、高度異型腺腫(前がん)は29名でした。
 321件に出血や穿孔などの偶発症はありませんでした。

 内視鏡検査は胃よりもリスクの高い検査であることを常に念頭において行っておりますので、当院では今のところ、過去20年以上偶発症は出ておりません。

 下部内視鏡検査を行った321件のうち、大腸がんは20名、高度異型腺腫(前がん)は29名でした。
321件に出血や穿孔などの偶発症はありませんでした。

 大腸内視鏡検査は胃よりもリスクの高い検査であることを常に念頭において行っておりますので、当院では今のところ、過去20年以上偶発症は出ておりません。

 大腸がん20名の内訳では、便潜血検査陽性であった方が14名、血便を自覚した方が5名、腫瘍を触知した方が1名でした。
 高度異型腺腫(前がん状態)で見つかった29名の内訳は、便潜血検査陽性であった方が19名、血便を自覚された方が3名、フォロー中の方が4名、無症状で検査を希望された方が2名でした。


 血便の自覚があれば検査を受けるべきですが、自覚は無くとも、目に見えない出血を調べる大腸がん検診を受けている事が大変重要です。
 実際、検査を受けられた321件のうち、1割以上の49名が癌か前癌状態が見つかり、肉眼的血便は8名、便潜血陽性は33名でした。

 大腸癌の20名の治療法別では、当院で内視鏡下粘膜切除術を行った方が10名、紹介の上他院で内視鏡下粘膜下層剥離術を行った方が3名、進行癌で外科的腹腔鏡手術となったものが6名でした。
 

 高度異型腺腫(前がん状態)29名の治療法別では、当院で内視鏡切除を行った方が24名、紹介の上他院で内視鏡切除を行った方が4名でした。
その他、良性の腺腫性ポリープの58名も、当院で内視鏡切除を行っております。

 より小さく早期であればあるほど、当院外来でも内視鏡検査時に発見と同時に切除が可能となります。出来るならば、癌や異型性となる前の、良性の腺腫性ポリープの時点で切除しておきたいものです。

 大腸がん健診である便潜血検査は、体に侵襲無く行える優秀な健診ですので、癌年齢に達したら、毎年必ず行って下さい。また、陽性であれば、理由にいかんなく、必ず内視鏡検査を行って下さい。大腸がん健診陽性であったにもかかわらず、内視鏡検査をせずにもう一度便潜血検査を行う、という間違った医療機関がまれにありますが、再検査はしてはいけないことになっております。再検査では陰性だったからと放置して、後日大腸がんであった、という方が時々おられます。

 近年、我が国の胃癌は徐々に減少し、大腸がんが増加する傾向にありますので、それぞれのリスクに応じて健診や検査を受けられることをお勧め致します。

大腸カメラ検査について

ABOUT ME
鹿嶽 佳紀
鹿嶽 佳紀
医療法人社団 鹿岳胃腸科・内科 理事長
内科医として30年、たくさんの経験を積ませていただいています。これからも皆様に最新・最良の治療を提供していきます。また、地域の医療水準の向上に貢献できるよう、日々進歩する医療を常に学んでいます。野鳥とDIYが大好きで、最近の休日は、専ら庭の手入れです。
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